シナモンの副作用に注意

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シナモンの副作用に注意

シナモンと副作用の関係

シナモン副作用についてみてみましょう。

 

 

香辛料や薬草として長い歴史のあるシナモンですが、
血糖値を下げる作用やアンチエイジング作用があるとわかってから、
サプリメントとして販売されるようになりました。

 

 

シナモン自体は、適量を摂取していれば副作用はないのですが、
問題は、シナモンの過剰摂取による副作用があります。

 

シナモンの摂取量

 

シナモンには、クマリンといわれる成分が含まれており、
このクマリンを過剰摂取すると肝障害を引き起こす可能性があります。

 

シナモンは肝臓に悪いのか?

 

ちなみに、クマリンとは、ファイトケミカルの一種で、
ポリフェノールに分類される香り成分です。

 

 

主に香料の原料として、化粧品やアロマオイル、
香水に使われたり、他にも抗血栓薬などの医薬品にも使われています。

 

 

クマリン自体には、抗菌作用、血液をサラサラ効果、
記憶力の向上、集中力アップ、アルツハイマーの予防・改善、
更年期障害の改善、不妊を解消、生活習慣病の予防などの効果・効能があります。

 

 

シナモンの過剰摂取は、クマリンの副作用を起こしやすくなるだけでなく、
香気成分のシンナムアルデヒドが胎児に悪影響をおよぼすため、
妊婦さんへのリスクとなるともいわれています。

 

 

BfR(ドイツ連邦リスクアセスメント研究所)の調査では、
「クマリンは肝臓を害する可能性があり、動物試験では高用量でがんを誘発する。」
というよいうな、ちょっと怖い内容が報告されているようです。

 

 

また、クマリンに対する感受性の高い人では、
比較的少量でも治癒可能な肝臓障害を引き起こす場合があるとされています。

 

 

そのため、クマリンの摂取について気をつけなければいけません。

 

 

ですから、シナモンが毛細血管の老化予防や、
美肌効果、ハゲ、抜け毛、薄毛予防に効果があるからといって、
シナモン入りの食品を摂ったうえに、シナモンサプリメントを摂取すると
シナモンの成分の過剰摂取になってしまいます。

 

 

シナモンの種類による副作用の有無

シナモンに含まれているクマリンの関係でみてみると、
摂取するシナモンの種類によって注意が必要になります。

 

 

クマリンの関係でいえば、スリランカ産のセイロンシナモンと
カシアと呼ばれる中国やベトナム産のシナモンに大きく違いがあります。

 

 

セイロンシナモンはクマリン含有量が少ないのに比べ、
中国産カシアはセイロンシナモンの41倍、ベトナム産カシアにいたっては、
セイロンシナモンの385倍もクマリンが含有されています。

 

 

そのため、クマリンの含有量が気になる方は、セイロンシナモンを選びましょう。

 

 

そのほうが、気軽にシナモンを摂取しても副作用の心配がありません。

 

 

ちなみに、どれくらいの摂取量であればクマリンの影響を受けないのでしょうか?

 

 

BfR(ドイツ連邦リスクアセスメント研究所)では、
クマリンの耐容一日摂取量(TDI)を 0.1mg/kg/day と設定しました。

 

 

つまり、体重が50sの人なら1日のクマリンの耐容摂取量は50.rです。

 

 

クマリンの一日摂取量(mg/day) の例をあげると、セイロンシナモンでは 0.0027mg、
カシアでは 0.65mg、特にベトナム産カシアでは 1.09mgほどになります。
(1 日摂取量 0.2g/day を基に試算)

 

 

シナモンに換算すると一日許容量(g/day) は、セイロンシナモンでは 364.58gまで、
カシアでは1.53gまで、ベトナム産カシアでは0.92gまでになります。
(成人で体重 50kgのクマリン耐容一日摂取量 5.0mg/day を基に試算 )

 

 

この数値に限らず、シナモンの過剰摂取は肝臓に良くないので気をつけましょう。

 

 

シナモンによるアレルギー

シナモンの副作用で、アレルギー症状が出るケースがあります。

 

 

体質や、様々な原因で免疫が低下している場合も
シナモンによってアレルギー症状が出やすくなります。

 

 

シナモン摂取によってアレルギー症状が出る原因は、
シナモンに含まれる仮性アレルゲンのサリチル酸だとされています。

 

 

ちなみに、仮性アレルゲンとは、食物を食べたときに
アレルギーの原因物質ではないにもかかわらず、
まるで食物アレルギーと同じような症状を示す物質のことです。

 

 

例えば、食物中に含まれている天然の化学物質、
加工される過程で産生される化学物質などで、
アレルギー類似症状を起こす物質のことをいいます。

 

 

シナモンの場合は、サリチル酸が仮性アレルゲンとなります。

 

 

サリチル酸は、基本的に果物や野菜類に普通に含まれています。

 

 

そのため、通常であれば影響はないのですが、
何らかの原因で、仮性アレルゲンに反応する場合がありますので、
そのような症状がでたら、シナモンの摂取を控えましょう。

 

シナモンのアレルギー症状の例

・じんましん、発疹

 

・皮膚の赤み

 

・かぶれ

 

・口内のかゆみ、痛み

 

・のどの粘膜が腫れ

 

・くしゃみ

 

・鼻水

 

・目の充血

 

・腹痛

 

・胃痛

 

・下痢

 

 

シナモンの副作用に注意が必要な方

シナモン自体は天然のスパイスなので安心して摂取できますが、
妊娠中の方の場合は、クマリンの影響がある恐れがありますので、
シナモンの摂取についてはお医者さんと相談してください。

 

 

また、アトピー性皮膚炎や鼻水が出るアレルギー体質の方の場合は
毛細血管の状態悪化による血管の漏れが、それらの症状の原因と考えられます。

 

 

そのため、毛細血管を修復し血管の漏れを改善すれば、
アレルギーの症状も改善する可能性もありますので、
このケースの場合は、積極的にシナモンを利用しましょう。

 

 

ただし、シナモンを摂取して、のどの粘膜が腫れるといった
アレルギー症状がでる場合は、シナモンに対してのアレルギーの恐れがあります。

 

 

この場合、シナモンの摂取においては注意したほうがいいでしょう。

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